農林水産省は、ヤミ専従疑惑を隠蔽(いんぺい)し、書類を改ざんしたなどとして更迭された松島浩道・前秘書課長(51)を、同省の農林水産政策研究所政策研究調整官(課長級)とする人事を発令した。発令は16日付。
松島前課長は2008年春、全国の農政事務所などの出先機関に対し、勤務時間中に組合活動を行うヤミ専従をしている職員の有無を調査。142人にヤミ専従の疑いが浮上しながら、組合に事前通告するなどゼロになるまで調査を繰り返した。さらに、こうした行為を隠すため、09年1〜2月の読売新聞の取材に対し、調査日などを改ざんした偽文書を示した。
松島前課長は昨年3月に更迭されて官房付となり、同7月に減給3か月(10分の2)の処分を受けた。刑事告発の是非を検討する同省の法令遵守(じゅんしゅ)委員会は同9月、「虚偽公文書作成の罪が成立する」としながらも、松島前課長が処分を受けていることなどを理由に告発を見送っていた。
同省秘書課は「すでに処分を受けており、新たな職場で頑張ってもらうことにした」としているが、神門(ごうど)善久・明治学院大教授(農業政策論)は「刑事告発されてもおかしくない幹部をまた課長級に戻すのは、身内に甘い農水省体質の表れ。不祥事の再発を防ぐという思いが感じられない」と批判している。
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